2013年2月13日水曜日

自由で素朴で大胆な『木簡』

木簡
もっかん
木簡

時代:秦、漢から晋代頃(約2000年前頃) 
筆者:不詳(多数)
書体:木簡隷など

 20世紀初頭に、スウェン・ヘディン、オーレル・スタインらによって中央アジア地方から、漢代から魏晋にいたる大量の肉筆資料が発見されました。

 西域地方探検で、新疆ウイグル自治区の楼蘭・尼雅、甘粛省敦煌などで発見された木簡は、前・後漢、晋のもので、900点以上(竹簡もあり)。その後も発掘が行われ、20世紀後半にもさらに多くの木簡が発見され、100万点を超えるともいわれています。

 西域(甘粛省から新疆ウイグル自治区の天山南路に通ずる地方)は、交通の要所でした。木簡・竹簡は、当時の軍事、政治、社会状況などをうかがえる資料であるとともに、書道では、漢代の人の肉筆として、文字・書体・書風の研究に貴重な資料となっています。

 漢代の一般的な簡牘は長さ約23cm、皇帝用の簡牘は約25cmと、写経用には約55cmと、用途に応じた定型で作られいて、文章が長くなるときには、つづりあわせて冊(編綴簡)にしていたようです。


 木簡の特徴は、特に能筆家が書いたものではなく、その表現は自由・素朴・大胆で野生に富んでいます。秦篆から漢隷(八分)に移った形跡が明らかで、点画の省略が見られ、この時代すでに、後の行・草書体や楷書体の形態が既に発生していたことが認められ、篆・隷・楷・行・草の各体が大胆かつ自由に書かれ、各種書体が入り混じっている。


書風も様々な木簡
波磔らしきものも見られます
【関連書籍】






木簡の書法
木簡の書法
posted with amazlet at 13.02.13
鶴木 大寿
日貿出版社


木簡は、名筆・名蹟といわれる部類ではないので、臨書をするにもいろいろな捉え方があって良いと思います。自由で大胆な書作品ができると思います。

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