もっかん
木簡 |
時代:秦、漢から晋代頃(約2000年前頃)
筆者:不詳(多数)
書体:木簡隷など
20世紀初頭に、スウェン・ヘディン、オーレル・スタインらによって中央アジア地方から、漢代から魏晋にいたる大量の肉筆資料が発見されました。
西域地方探検で、新疆ウイグル自治区の楼蘭・尼雅、甘粛省敦煌などで発見された木簡は、前・後漢、晋のもので、900点以上(竹簡もあり)。その後も発掘が行われ、20世紀後半にもさらに多くの木簡が発見され、100万点を超えるともいわれています。
西域(甘粛省から新疆ウイグル自治区の天山南路に通ずる地方)は、交通の要所でした。木簡・竹簡は、当時の軍事、政治、社会状況などをうかがえる資料であるとともに、書道では、漢代の人の肉筆として、文字・書体・書風の研究に貴重な資料となっています。
漢代の一般的な簡牘は長さ約23cm、皇帝用の簡牘は約25cmと、写経用には約55cmと、用途に応じた定型で作られいて、文章が長くなるときには、つづりあわせて冊(編綴簡)にしていたようです。
書風も様々な木簡 |
波磔らしきものも見られます |
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